存在しません



 JCPadでコンパイルに失敗したときに出るメッセージ

「ファイル”・・/・・/Sample.class”は存在しません。」

は、舌足らずだと思う。
 これでは一見、”探したけど見つからなかった”、と言う風にも読める。(もちろんコンパイルの結果だと言うことは私は分かっている)。ここは、自然な日本語として

「新たなファイル”Sample.class”はまだ存在していません。」

もしくは

「ファイル”Sample.class”は新たには生成できませんでした。」

と言うべきだろう。
 これを翻訳した人間(おそらくは日本語化したプログラマーだろう)はプログラミングの技術は素晴らしいかも知れないが日本語の能力はほとほとお粗末である。いや、プログラマーの日本語能力がお粗末なのはこの世の理なので仕方ないが、仕上げに際して日本語のできる人に動作チェックを受けて欲しかった。
 翻訳は一度切りだが、使用者、特に初心者は何度も何度も何度もこのヘンテコな日本語を理解しようとするのである(熟練者は記号として見るので理解する必要が無い)。Javaの文法に慣れるだけで必死なのにミスるたびに違和感のある日本語を見せられたのではたまったものではない。
 昨今のコンビニ敬語と同じで、ちゃんとやったつもりで相手に不快感を与えているのでは何の意味もないのである。